クラヴィス「ゼフェル、おまえは『もみじ』を知っているか？」
ゼフェル「おう。俺の大好物だぜ。下界でよく食ってる」
クラヴィス「食べ物だったのか。作り方を知っているか？」
ゼフェル「鋼の守護聖ゼフェル様ならではの、この台所用品を使って作るらしいぜ」
　　　　（と、おろし金を取り出すゼフェル）
ゼフェル「あとは材料の大根…。だけどな、普通にやると『もみじ』には
　　　　　ならないんだよな。あの赤い色を出すにはきっと…」

クラヴィス「おまえのために『もみじ』を手に入れたぞっ！」
ジュリアス「なんだ？　このピンク色のドロドロした物体は…。
　　　　　　ん？　それよりそなた、その右手の包帯はどうしたのだ？」
クラヴィス「『もみじおろし』という食べ物らしい。大根を擦りおろして作るのだが、
　　　　　　特別にある物を加えて赤く染めるのだ…」
ジュリアス「い…一体何を…」
クラヴィス「ゼフェル曰く、恋人への気持ちをこめて、自らの利き手も共に、
　　　　　　おろし金で擦りおろすのだ…。痛かった…おまえへの愛がなければ
　　　　　　到底作れなかっただろう…」
ジュリアス「…ということは、このピンク色は…そなたの右手を擦った血…か？」
クラヴィス「私の血潮で染めた『もみじおろし』食べてくれるな…」
ジュリアス「呪われそうで嫌だっ！」
クラヴィス「私を…愛していないのかっ？」
ジュリアス「うっ…（半泣き）」

↓

結局一口食べさせられたジュリアス様は、あまりの気持ち悪さに
その場で気絶…。愛だけは伝わったけれど親密度は１００。惜しかったね。